和建設株式会社様
業務の効率化はどの会社でも必須の課題です。その効率化をダンドリワークと一緒に数年前から取り組んでいる和(かのう)建設様。高知県で1957年に創立されました。ただ建物を作るだけでなく、その町の文化や伝統を大切にしながら、たくさんのこだわりと想いを持って仕事をされています。
今回の事例インタビューでは岡山支店の工事所長の岡本様にダンドリワーク導入についてお話をお伺いしました。
私が所属しているのは岡山支店の住宅事業部です。役職的には工事所長になります。住宅事業部ができてから今年(2021年12月時点)で9年目、岡山支店ができてからは20年以上です。マンション、賃貸住宅、土地活用、戸建て、公共事業などを主に5つの事業を行っています。
会社として1番最初は戸建てがメインでした。それから2代目の社長に代わってマンション事業や住宅関連の事業などをはじめたという経緯ですね。公共事業を行っているのは高知本社のみです。
ざっとですが、年商は85億円くらいです。従業員数は高知本社、岡山支社合わせて120名くらいになります。
業者さんとのやりとりの中で電話やFAXを一業者ずつ個別で対応しなければならないという問題がありました。たとえば現場の指示ひとつでも、複数の業者に同じFAXを20~30社同時に送らなければならないなど。工程表なども同じですよね。ですので、以前は時間の使い方にロスがあったと思います。手動で一斉に送らないといけないので、1社忘れてしまうこともありました。
あとは工程表などに代表される雛形も課題がありましたね。書き方が人によって違ったり、統一されていなかったりと、現場にとっては混乱の元となっていました。「この人はここの点を書いているのに、この人は書いていないのはなぜか?」といった感じです。
全体的に業者さんとの意思の疎通もできていなかったと思いますね。それまでは工程表はエクセル、もしくは別の工程表ソフト、写真管理なら写真編集ソフト、お客様に連絡するツールはLINEやチャットワークなど、複数のツールが必要でした。
それが、ダンドリワークさんの場合だとひとつのツールにまとまることが良いです。
大阪のセミナーに参加したことがきっかけです。現場の管理が一括でできるという点にまずは惹かれました。先ほどお話ししたように、それまでは全部バラバラでしたので、写真、工程表、発注請負、いえレコなどといった各種機能を一緒に使えることが魅力でした。
コスト面に関してはあまり話にはでませんでしたね。社内的にも『いいものは取り入れていく』をいう考えが強かったです。
デジタルツールを導入するに当たっても不安や抵抗は全くなく、どちらかといえばワクワク感の方が強かったように思います。
導入時にまだガラケーだった職人さんで年配の方だと抵抗はありました。そこはどうにか説得をして、スマートフォンに変えてもらえるように促しました。中には「どうしても抵抗があって無理」という方もいたので、その場合は特別に従来通りの対応をしていましたね。それも最初の内だけです。最終的にはスマートフォンに変えてもらって、今はガラケーの人はいないです。ほぼ全てスマートフォンかタブレットに変わりました。
みなさん、ダンドリワークの機能を説明した時点では納得してくれていたので、必要最低限使いこなすにも時間はかからなかったです。逆にこちらがちゃんとしていないと向こうが困るくらいの勢いでしたね。
社内ではやっていないのですが、一度ダンドリワークの担当の方に来てもらって、高知と岡山の業者会で説明はしました。それでほぼ、みなさん納得いただいた感じです。それ以降は私の方で対応をしていました。
我流に聞こえるかもしれませんが、『時代の流れについてこい』といって牽引しました。『今後うちはこれで(施工管理アプリで)行きます』と、きっぱり宣言をした感じです。
できない人に対しても、とにかくうちは施工管理アプリを導入するので、ガラケーからスマートフォンに変えてください、と言いました。加えて、こちらでやり方も教えるし、個別に対応もしますね、とも伝えました。ですので、最初はわからない人に対しては個人的に教えていたこともありました。
会社がダンドリワークを使うと決めたので、私たちがツールを使いこなせないと意味がありません。お金もかかっていますし。私たち従業員は協力業者よりも、内容を分かっていなくてはならないです。そのため、ダンドリワークを勉強しておく必要があります。
私たちが勉強した上で、次は協力業者に教えていかなければいけません。お互いがうまくいって、そこではじめてダンドリワークを導入した価値が生まれます。でないとお金をかけた意味がないですから。せっかくの導入なので、効果を上げることに対しては最大限の努力をするというスタンスです。
ペーパーレス化になったことで一斉通知などができるようになり、残業時間が減りました。
これまでは情報伝達に時間がかかっていました。たとえば、業者さんにFAXを送る時間など。ひと現場などだといいですが、担当現場が3~4くらいあると、全部で20~30社ほどの対応が必要です。
それに関する資料作りも時間がかかります。そうなると、昼間は現場に出て、事務所は夜の作業になることがほとんどです。その結果、帰る時間が遅くなります。
それがダンドリワークを導入してからは、若い子も私たちも含め、比較的早く帰れるようになりました。残業はかなり減っています。具体的には、残業が1番多い社員でも月に10時間程度です。昔は日曜日もないくらいの感じで月に20~60時間残業するのが常でしたね。
コミュニケーションがスムーズになったという体感はあります。ダンドリワークは現場の場所にボタンひとつで地図まで出ます。昔は現場の場所などは「どこに行けばいい?」「どこを曲がればいい」などの電話対応が必要でした。
今は地図がすぐに出るので、そんな電話も一切かかってこなくなりました。逆に、弊社では職人さんの方が施工管理アプリをよく見ているくらいで、資料が上がっていないと突っ込まれることもあります。
たとえば、図面が上がってない、変更点が上がっていない、いつになったら上がるのか、など。今は図面などの資料は施工管理アプリでしか見れないので、現場の職人さんも見れないと困るというのは当然ですね。
使いにくいという人はまずいません。たまに通知を見ていなかったという人はいますが、基本的に不満も聞くことはないですね。操作に慣れている人にはダンドリワークを見てもらう癖をつけてもらうようにもしています。
2か月ほど前に発注機能を追加して使い始めました。今は注文書の受け渡しまでしかタイミング的にできていませんが、今後は請求まで一括でやっていきたいと考えています。注文書の機能に関しては、軌道に乗り出してやっとうまくいくようになりました。以前と比べてもかなり楽になりましたね。
ダンドリワークを使うことで、ある程度は情報の整理はできます。書類の整理や工程表、写真の管理などですね。ただ、それを社内で独自のものにしようと思うと、やはり手を加える必要はあります。ですので、ダンドリワークの機能の応用を考えていかなければいけません。
今まさに私たちが取り組んでいるものとしては、工程表機能の中に大工さんが写真を撮らなければいけないタイミングを組み入れる、という施策があります。こういった使い方でダンドリワークの機能を応用して使っています。
あとは自主検査シートです。必要項目は当然追加することができますが、それに対して写真添付が必要なときに「こんな写真が必要」という報告書の雛形を作ることもできます。すると、どの職人さんが使ってもどんな現場でも統一された施工管理できます。
ダンドリワークを導入しても、雛形だけで満足するのではもったいないです。もっともっと活用していけるような取り組みができる業者さんだと非常に魅力のあるツールだと思います。
最終的には「会社をよくしたい」「もっと業務を効率化したい」という思いが強いと、成功するのではないでしょうか。
どんなことでもお気軽にご相談ください