株式会社グランドワークス様

外構エクステリア業務の施工管理を統一化し、他社との差別化に成功

11〜30名
専門工事
売上向上
品質向上
顧客満足度の向上

外構エクステリア業界では、まだまだ施工管理アプリといったデジタルツールが浸透していないという現状があります。その中で、今回インタビューを行ったグランドワークス様はいち早く施工管理アプリを導入し、生産性の向上に成功されています。本記事では、グランドワークス様の会社概要や導入の背景をお伺いしました。

外構エクステリアの専門店としてショップ展開中

御社についてお聞かせください

株式会社グランドワークスと申します。建築業の中でも外構エクステリアの専門店という形でエンドユーザーさん向けにショップ展開しています。ショップ名はオールグリーンです。現状では愛知県内に5店舗、来年の春(2022年)に1店舗、出店予定があり、今後5年後くらいまでに県内12店舗の出店を計画しています。
あとは今年から新規事業という形で不動産事業部を立ち上げました。この会社は物件王さんのお力を借りて立ち上げました。これは外構エクステリア業とのシナジー効果を狙うという形で、不動産業と一緒に多店舗展開していきたいなというところで、準備しています。
従業員数は営業スタッフが11名、現場監督が2名、設計のスタッフが4名、マーケティングのスタッフが2名、バックオフィスが2名、不動産業務の方も専任のスタッフが2名、あとは役員が2名、全員で23名になります。

グランドワークス様は会社を設立されてどのくらい経ちますか?

会社としては今17期目ですね。8期目まではいわゆる下請け業、BtoBを中心とした形で売上を立てていました。そこからちょうど10年ほど前に、エンドユーザー向けとして舵を切り、ショップ展開もはじめました。

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属人化しがちな施工管理からの脱却と品質の統一が課題

導入前はどのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?

建築業にありがちな、施工管理の品質が統一できていないということが1番の課題でした。
大企業ですと、専任の現場監督さんがいらっしゃって、きっちりと分業ができているという状況ですが、我々のような中小、零細企業の場合、営業職兼現場管理というのが普通にある状態です。
職人に対してのガバナンスがどうしてもできていないという状況ですので、営業職と職人の組み合わせによって施工管理、連絡ツール、立ち合いの回数など進め方がバラバラという問題がありました。そのような、人や個性に依存するような現場管理を脱却したいというのが課題でしたね。施工管理という曖昧なものの品質を統一したいということです。

ダンドリワークを導入するまでは連絡などはどんなツールを使われていましたか?

時流に合わせてはいましたが、職人によってメールが受け取れない、FAXはA4まで、またはガラケーしか持っていないとか、そういう時代もありました。先方のFAXが壊れているという事もありましたので、レアケースですが紙で郵送するとか、職人の数に合わせて資料の数も異なっていました。

現場というテクノロジーが介入できない部分だからこそ、ツールによる生産性の向上が必要

ダンドリワークの導入に際して期待したことなどはありましたか?

期待していたのは品質の統一と、あとは生産性の向上というところですね。会社を拡大させようという時には、より生産性の向上が必須になります。現場というあまりテクノロジーが介入できない部分については、より少ない人数でより多くの現場を管理することでしか、生産性は向上しないと思っています。そのため、生産性の向上を実現するためには、テクノロジーの力が必須ということで、導入を検討しました。

元々は何でダンドリワークの存在を知られたのですか?

きっかけは物件王さんのセミナーを受講した時に、ダンドリワークさんとコラボされていて。そこでダンドリワークさんに興味を持ちました。

競合他社と比較検討などはされましたか?

他社さんも名前は知っていました。ダンドリワークさんも、もちろん知ってはいたのですが、総合建築や工期の長い現場などの複数の業種が入る現場にしか向いていないという思い込みがありました。私たちのような携わる職人が少ない業種、多くても2~3業種で工期も長くて2~3ヶ月で終わってしまうような現場には向いてないのだろうなと、勝手に思っていて導入の検討はしていませんでした。
そこから物件王さんのセミナーでダンドリワークさんに問い合わせをしたことがきっかけで、『すぐに説明させてください』と営業をいただき、プレゼンも非常に上手でした。その時に他社さんとの違いも明確にお伝えいただいたので、特に他社とは比較することもなかったですね。

最終的な判断は林様がされたのでしょうか?

そうですね。私と管理職と現場監督の何人かで決定しました。その時は満場一致くらいの感じでした。これは便利だろうと。決め手はコストですね。ランニングコストがすごく安いな、と思いました。

施工管理アプリの導入は現場の職人たちも待ち望んでいた

導入してから現場に施工管理アプリが浸透するまでスムーズにいきましたか?

今思えば非常にスムーズでした。最初は『現場の人たちが使ってくれるのかな?』という懸念がありましたが、経験豊富なダンドリワークさんから『そこはご安心ください』というアナウンスをいただいていました。それに対してどうするかも、営業の方からご案内いただきました。

説明会には職人さんたちも参加されたのですか?

そうですね。思いの他、職人さん達も参加してくれたという感じでした。あとは、取引のあるところすべてにお声がけをして、業者さんもぜひということで来てくれました。説明会はダンドリワークの営業さんにほとんど話してもらい、僕が少し補足をするという形でしたが、職人さん達からも非常に好評でした。
職人さん達からも『こういったデジタルツールが必要だったんだよね』といった声をいただいて。私たちだけでなく、受け手の職人さん達こそ、こんなシステムが欲しいと思っていた潜在ニーズに気がつくこともできました。勝手に、職人=アナログと決めつけてましたね。

説明会から実際に施工管理アプリが浸透するまでは早かったですか?

導入後の目標設定として『2ヶ月後までには当社とのやり取りでFAXやLINEは廃止します』というアナウンスをしました。実際はアナウンスしてから浸透するまで1ヶ月もかかりませんでしたね。
その背景には抵抗感やわずらわしさというものが無かったことがあります。説明会が終わってからすぐ職人全員の現場が始まるわけではなく、各々の使い初めに時間差はありますが、おそらく全員が『早くこれを使ってみたいな』という感想を持っていたような空気感でしたね。必然的にこれを使いたいという流れを感じました。

施工管理アプリを導入してから同業他社との差別化に成功

導入してから目に見えた効果や達成できた数字などはありましたでしょうか?

売上などの数字の方は実際伸びています。それ以上に変化としては、連絡ツールが一本化したことで、当然課題だった生産性というところも向上しました。目に見えて現場に営業スタッフや監督が行く数や、電話をしている数などは相当減っています。
1人が一度に管理できる現場の数も増えていますし、平日の昼間などでもスタッフが事務所にいることが増えました。昔はよく『現場に行ってきます』とホワイトボードに書いてあったのですけど、それが事務所にいるようになり、事務所にいられるということは他の業務の時間に割けているということになるので、残業時間なども減っていますね。
もうひとつは現場が見える化できたということが大きいです。アプリ上のうちのルールとして上長をユーザーに入れるようにしてあるので、上司が部下の現場状況を見ることができています。そのため、『現場でこんなことがありました。どうしましょう?』といった報連相を割愛することもできています。
エラーやトラブルがあった時もダイレクトにすぐ情報が入ってくるので、横から指示を出したり対応したりできるということも大きいなと思っていますね。
また、協力会社さんには、当然当社専属ではないという人もいますし、いろんな会社の仕事を請け負うという方もいらっしゃいます。そんな中で、他社さんでは施工管理アプリのシステムが無いので不便、いまだにLINEが來たりFAXが来るので正直他社の仕事はやりづらい…などの状況から、仕事はグランドワークス一本にしようか、などの話が出ることもあります。図らずも同業他社との差別化ができてしまったという状況です。
職人不足は建設業界の慢性的な課題ですので、そういった背景もあって必然的に専属業者が増えたり、新規の業者さんが参入してくれたりと、職人の抱え込みというところにもつながっていますね。もっとダンドリワークが浸透していけば、うちの仕事しかできない、やりたくないという環境が実現できるような気がしています。

ダンドリワークの機能でよく使われているものはありますか?

特別な機能というわけではありませんが、コメントだったり現場写真ですね。当たり前の機能ですが、いままでやってこなかったので、これをきっかけに撮影のルールも設定をして『ここと、ここの写真は必ず撮りなさい』といった指示を出しています。
建築業界でしたら、当たり前のことかもしれませんが、外構エクステリア業界というのは非常にそのあたりが遅れているので、写真管理などが弱いです。

いえレコ(施主共有)の機能を使ってお客様満足度をあげたい

今後の展望を教えてください

当社はまだダンドリワークを導入して数ヶ月という状態ではありますが、最初にプレゼンテーションを受けた時に『いいな』と思ったオプション機能がいくつかありました。受発注の機能でしたり、工程表も最近追加しました。今はいえレコ(施主共有)の機能を検討しています。
自社と協力会社さんとお客様という3者関係で、3者満足がひとつの目標です。ダンドリワークを導入したことで、自社と協力会社さんの満足はある程度得ることができました。あとはお客様満足が課題になります。その課題を解決するためにいえレコ(施主共有)の機能を前向きに検討したいと思っています。
ただ、建築業界で現場を常にお客様に見せられるという状態はなかなかハードルが高いという背景があります。やはり、職人のマナーの問題でしたり、整理整頓でしたり、清掃ができているかなど、見られたくない部分もあるというのが建築業界の実情です。
逆にいえレコ(施主共有)を導入することで、現場をお客様に堂々と見せられて、健全化を図れると考えています。常にオープンにできる現場が理想ということですね。それがお客様満足や新規のお客様の獲得にもつながると思います。
また受発注機能は、職人さんたちが待ち望んでいる機能なので早めに導入したいです。請求書の出し忘れなど、現場ではよく発生しますので。

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ダンドリワークは中小企業や零細企業にこそおすすめ

導入を検討されているかたにメッセージをいただけますか?

建築業界はDX化が遅れている業界だと言われています。その中でも外構エクステリア業界は、さらに遅れをとっているというのが実情です。理由としては、この業界はまず大企業が存在しないからです。従業員50名を超える企業なんて、全国でも数える程しかいないという状況です。
当社も今は23名という体制ですが、これでも愛知県内では3~4番目の規模になります。ですので、中小企業ですら少ないですし、零細企業がほとんどを占めているという状態です。
ダンドリワークというシステムは零細や小規模な企業にとってのほうがメリットあるような気がしています。なぜなら小規模な事業は分業化がまずできないからです。専任の現場監督を抱えている会社も非常に少なくて、ほとんどの会社が営業兼現場監督という体制です。これは全国的にも言えることですね。
そういった体制の企業こそ現場の見える化ができるシステムが必須だと思います。たとえば、本来営業に専念しないといけないというところを健全化することができるなどですね。
小規模な会社というと、コスト面が気になるところだと思いますが、それは先ほどお伝えしたようにダンドリワークさんはランニングコストが格安なのでおすすめです。

担当スタッフからひとこと

グランドワークス様はいい意味で手のかからないクライアント様。「ここの部分を解決したい」という点を明確にして、その点を社内でも共通認識として持っているので課題解決に一直線で取り組めています。
会社全体で問題を解決するために一致団結できるところは本当にすごいです。その分、皆さんの理解も早く、施工管理アプリを使って何を解決していくのか明確なので、本当にすばらしい会社様だと思います。

カスタマーサクセス 山本